1. 在庫数の管理 はじめに

ではいよいよ、在庫管理者の一番大切な仕事、「在庫数の管理」について説明していこうと思う。

 

ただし、始めに「医療従事者のための在庫管理」について誤解のないようにしておきたい。

 

まず、これを読んでいるほとんどの人は、「在庫をしぼる(在庫を削減する)」ことを当面の目標にしているのではないだろうか。

 

在庫を削減する前に大前提として、まず言いたい。我々医療業界の在庫は、ただ削減すればよいというものではない。これは冒頭に話した通りで、医薬品が欠品すると、最悪患者さんの命に関わる。在庫は人の命と健康を守る糧。

 

あなたの上司は在庫をしぼれというだろう。また、一般の在庫管理の本には「在庫は0が理想」と声高らかに書いてある。が、医薬品の在庫管理は、工場や量販店とは少し違う。我々にとって欠品とは、場合によって危険なこと。そして恥ずかしいことだ、と、私は思う。

 

しかし、だからといって!

要らない在庫を抱えて、経営者やスタッフを困らせるのは、欠品と同じくらいいけないことだ。会社の経営が苦しくなって、薬局の経営もままならなくなったら本末転倒だ。散らかった調剤棚で、スタッフの調剤ミスを誘い、患者さんを危ない目にあわせてはいけない。

 

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オサ
著者:オーサーと申します。  大学病院の薬剤師、薬学部の職員を経て、今は北海道の薬局で管理者をしています。今度第二子が産まれます。  分かりやすい文章を第一に考え、ここでは小説のような、極力平易な文章で書くことにしました。  また文中では、我々が在庫管理を使用する場所のことを「現場」と書きます。基本的には「現場」=「採用品目数1000品目以下の調剤薬局」のことを想定して書いていますが、「病棟」「病院の薬剤科」などに置き換えてもある程度読めるよう、配慮して書きます。

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